「別に好きな訳じゃねぇよッ。あの寮で色々あって今の俺が出来てんだ。
けれど静綺が俺とふたりきりよりあの寮で過ごす方がいいって言うのはちょっぴり悲しいぞ?」
「勿論真央とふたりっきりで過ごすのも好きだよ?!
もぉッ。私がどれだけ真央が好きなの全然理解してくれないんだからッ」
「お前は素直じゃなさすぎる。俺の方がずっとお前を好きで堪らないのに!」
「いや、私の方が好きだね。世界1好きだし」
「いやいや俺の方が。宇宙1好きだし」
「じゃあ私は銀河1」
バカップルみたいなやり取り。
目線を合わせたら、また無邪気な笑顔を見せるんだ――。
夏の太陽よりもずっと眩しいその笑顔を追いかける、私はひまわりか。 あなたは、私だけの太陽のような人。
眩しすぎてたったひとつの太陽は手を伸ばしても届きそうにないけれど、たまに激しい光りで目の前がクラクラとしてしまう日もあるけれど
それでも真っ直ぐにあなただけを目指して咲いていくひまわりのように。
両手を伸ばして、ぎゅっと抱き着くと暖かい温もりに、心が解けていく。