「真央ちゃんってばほんっとうにロマンチストだよねぇ~…。
それより静綺ちゃん今日は瑠璃たちがご飯を作ったの。いっぱい食べてきちゃったと思うけど、食べてよ~」

「ほんとう?!実は謝恩会全然料理少なくってお腹ぺこぺこなの」

山之内さんと豊さんがテーブルいっぱいにご馳走を並べる。これはこれは見事な物だ。
この寮内にこんなに料理が出来る人間が居るとは記憶していないが?
瑠璃さんがぎゅっと腕を掴み耳打ちしてきた。

「岬ちゃんって料理上手なんだよ~?!アイドルなのに意外だよねッ」

「それは意外すぎる…」

可愛くてスタイルも良くて才能もあって、料理まで上手だとは――。ますます真央がこの人と過去に付き合っていて、その後に何故私を選んだか疑問に思うばかり。

それに岬さん口では可愛くない事ばかり言って素直じゃないけれど、本当はすごく優しい人だし。

バチっと目が合うと、ツーンと顔を宙に向ける。そんなツンデレで実は優しい所もギャップ萌え。そういえば彼女は少し真央に似ている。

「あたしは何でも出来るの」

「本当にすごいです。岬さん。可愛くってスタイルも良いのに料理まで出来るとは最強女子ですか?」

「もぉーッだからあんたってなんでそうなの?!ムカつくわー…。
でも真央があんたを好きになるのもちょっぴり分かるけどね」

「私には全然理解出来ません。私が男だったら絶対に岬さんの誘惑にやられると思うし」

それは心からの本心だった。

その言葉に岬さんは深いため息を落とし、隣に居た昴さんはぽんぽんっと優しく岬さんの頭を叩く。