「俺全然ちゃらくないよ。そりゃー小学校の頃のガキの時とは違うけどさ。
じゃああれだ!星月と一緒だったらいい?星月彼氏いないって言ってたから同じ大学の奴紹介するって話あるんだー。
いきなりふたりきりで遊ぶのもどうかと思うけど、その時は棚橋もおいでよ」

「えぇー…困るよぉ…」

「いいじゃん、それならふたりっきりじゃないし」

何故か押し切られる形になってしまった。
こんなの絶対に良くないって分かってるのに。

寮の人や昴さんと話すのにもヤキモチを妬いてしまうタイプだよ?絶対に今日の事を言ったら怒り狂うに決まってる。

大体にして私は秘密や内緒が苦手なのだ。直ぐに顔に出てしまう。 けれどりっちゃんを盾に取られ約束をする羽目になってしまう。もう会ってはいけない。危険信号は出ていた筈だ。

きっとこれは一波乱が起きる。そして嫌な予感程当たってしまうものだ。 ちょっぴり強引な同級生の彼と再会したが為に、嫌な予感が現実のものとなってしまうまで、もう少し。