箱を開くとこれまた高級そうなアクセサリーケース。その中からこれまた可愛らしいピンクのお花のネックレス。太陽の光に当たってキラキラと輝く。

ぶっ倒れそうだった。
このプレゼントたち、総額幾ら?!

「どうだ?可愛いだろう?」

「可愛いけれど…」

気のない返事を返すと、真央はまた不服そうに口をへの字曲げた。

「何だよ、お前。人がせっかく買ってきたのにその態度は!」

「だって!こんな高級そうな物ばかり貰えないよッ…!
一体幾ら使ったのよッ!」

「何だよ値段の話ばかりしやがっていやらしい女だな!プレゼントは値段の問題じゃねーよ。
俺がお前にあげたいって物は素直に受け取っておけ!俺は女が喜ぶものはあんまり分かんねぇんだよ!」

少し怒らせてしまったようだ。不機嫌そうに眉と目をつり上げて口を結ぶ。ぷいっと横に顔を背けてしまった。

確かに私も可愛げがなさすぎたか。真央からプレゼントを貰うのは素直に嬉しい。けれど素直に喜べない高級な物。お値段は全然可愛くないだろう。

私ってどうしてこうなんだろう。好意でくれた物だから、素直に喜んでおけばいいものを。

「や。もんのすごく嬉しいんだけど!」

その言葉に顔をそっぽ向けていた真央の顔がぱあっと明るくなる。

「だろう?!絶対にお前に似合うと思っていた。
ほら後ろを向いて見ろ。俺がネックレスをつけてやろう」

そう言って後ろから髪を上げてネックレスを首に通す。

そして再び向き合うと、真央は満足そうに笑った。 まぁこいつの嬉しそうな顔が見れるならば、素直にプレゼントは貰っておこう。