そんな,彼が憎いという気持ちが膨れ上がっていく。

憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い

彼のこと,私は今でも好きなのに。

なのに,彼は私のことを捨てて,ほかの女を好きだと言っている。

この現実に嫌気が差した。

錫斗…!

“復讐してやる!”

私を捨てたのだから当然のこと。

私は正しいことをしているのだから,何も不安になる事はない。

この考えはいつまでたっても消えなかった。

とにかく彼が憎くて,とにかく嫌で。

あんなに好きだったのが嘘みたいだった。