泣いて、凪いで、泣かないで。

賑やかなパーティーの後、皆が帰り、残ったのは俺と結月と美凪。

結月は疲れきってしまったのか、ソファで心地よい寝息を立てている。


「ったく、こんなとこで寝るなよ」


と、文句を言いつつも、俺は妹思いの心優しい兄なので、隣の部屋からわざわざ毛布を持ってきて、結月にかけてやった。

それにしても、結月も大きくなったなぁ。

今日から高校生だもんな。

時が経つのは恐ろしく速い。