泣いて、凪いで、泣かないで。

「それより...」

「あっ、うん。なんだ?」


夏綺、ごめん。

脳内で変な妄想してたわ。


「みな」

「あぁ、うん。美凪にもお礼するし...」

「そうじゃなくて」


そうじゃなくて?

どういうことだよ?


「みなの話とかちゃんと聴いてあげてよ。同じクラスで家近所なんだし」

「そう、だな...」


そう、だよな。

そう...なんだよな。

そう......なるよな。


「ワタシからお願いする。なんかあったらみなをよろしくね。生憎ワタシはみなの近くにいないし、学校とかでもいられないから」

「あぁ......分かった」