泣いて、凪いで、泣かないで。

「みな!ワタシ、みなの分まで色んなこと頑張る!煌人に絶対に幸せにしてもらう!」

「な、夏綺...」


夏綺、やっぱり、さすがだ。

空気を良く読めるやつだ。

2人して、こんな海の上で堂々と叫びやがって。

ま、そんな2人が美凪は好きだと思うけど。


「みな!ほんっとーにありがとう!ワタシもみながだいっすきだよ!永遠に友達だからねー!」


叫び終わった夏綺と結月は抱擁しあった。

2人共、泣いていい。

泣けば、

思いっきり泣けば、

泣き終わったら、

心に吹き荒れている風が凪ぐから。

そう、美凪が言ってる。