泣いて、凪いで、泣かないで。

「おにい」

「どうした?」


説得に時間はかかったが、なんとか結月を引っ張り出すことができた。

結月は俺のメッセージボトルを見て自分も書くと言い出し、100均でビンと可愛い便箋を買ってきてせっせと書いていた。


「これ、みーちゃんに届くかな?」

「大丈夫だ。きっと届く」


だって美凪は...

海に帰るのだから。


「そう、だよね。みーちゃん、見てくれるよね。わたし、みーちゃんを信じるよ」

「だな。美凪を信じよう」