泣いて、凪いで、泣かないで。

夏綺と汐衣愛は抱き合って泣いた。

俺はその泣き声を聞きながら、そっとリボンをほどき、中身を取り出した。

そこに入っていたのは、白、ピンク、黄緑の糸で編んだミサンガだった。

全部、美凪が好きだった色だ。

俺に...伝えたかったんだよな。

俺に...覚えていてほしかったんだよな。

きっと、忘れないように、

美凪との思い出を、

美凪自身を、

これに託したのだろう。

俺はそれを今、この瞬間、受け取った。

美凪の思い、ちゃんと受け取ったからな。

もう、迷わない。

美凪が残してくれたものを、

俺が結んで、

繋いで、

守っていく。

だから、

安心しろよ、

美凪。