泣いて、凪いで、泣かないで。

「あら、こんなにたくさん!」

「おばさん、お久しぶりです」

「お久しぶりです」

「この度はご愁傷さまでした」

「挨拶は後で。ほら、早く入って」


俺達は、靴を揃えて中に入った。

ほぼ昔遊びに来ていた時のままだ。

何も変わっていない。

台所を過ぎ、居間に通される。

扉は全開になり、ここから台所が見える。

ここで美凪は料理を作っていたのか...。

肉じゃがもハンバーグもロールキャベツも......

作って持ってきてくれていたんだよな...。

見れば見るほど、美凪の姿が浮かび上がる。

美凪が見える気がする。

今もここにいる気がする。

おかしいな。

おかしいよな、俺。

おかしいって、美凪に笑われてるよな。