泣いて、凪いで、泣かないで。

その日の放課後。

俺は、汐衣愛、波田野に声をかけ、夏綺は煌人を誘って美凪の家にやって来た。

この前肉じゃがを持ってきてくれた時には俺は2階に上がっていておばさんに会っていなかったから、会うのはあの台風の翌朝以来だ。

美凪の家にはインターホンがない。

俺はドアを軽く叩いて、声を張り上げた。


「ごめんくださーい。鳴海です」


と、言い終わらない内におばさんは出てきた。