泣いて、凪いで、泣かないで。

「ゆっと」


俺の肩をぽんっと叩いてトンっと床に着地する音が聞こえた。

振り返って見てみると、やっぱりアイツの顔があった。


「おはよぉ」

「おはよ、汐衣愛」


美凪が自分の命をかけて守った、俺にとっても美凪にとっても大切な人は今日も笑っていた。