泣いて、凪いで、泣かないで。

たった1人の家族を喪って悲しいし、辛いし、どうにかなってしまいそうなのに、おばさんは笑ってるのか...。

あの日だって、自分で娘の死を判断して早めに供養してもらって...。

そして、美凪が俺達にと作ってくれていた肉じゃがを持ってきていた。

母が俺の部屋の前に置いておいた肉じゃがを、俺は絶え間なく瞳に溢れては頬を伝って机に染みていく涙を拭いながら、美凪の最後の手料理を食べたんだ。

涙を流したいのは、おばさんだって同じはずなのに、おばさんは自分の役割を認識して、休まずやるべきことを淡々とこなしている。

そんなおばさんに、俺は頭が上がらない。

それに対して俺はなんだ?

頑張って乗り越えようとしているおばさんや夏綺に対して俺はなんなんだよ...?

寝てばかりで何もしようとしないで...

カッコ悪くないのか?

俺は机の下で太ももに拳を叩きつけた。

俺も何か...

何か...やらねえと。

動き出さねえと。

おばさんのために、

美凪のために...。