泣いて、凪いで、泣かないで。

「突然来ちゃってごめんね。でも、ゆっとに伝えたいことがあって」

「伝えたいこと......」

「これ、見て」


夏綺がバッグから出して来たのは、"海洋散骨"のパンフレットだった。


「ワタシね、さっき、線香をあげに行ったの。3日間はどうにも何もする気になれなくてね、今日になっちゃったんだけど、おばさん、優しく迎えてくれた。ワタシにお茶出してくれたり、貰い物のブドウを出してくれたり...。1番辛いのは娘を失くしたおばさんのはずなのに、おばさん、笑ってたよ」