泣いて、凪いで、泣かないで。

夏綺......。

あの日、救急車に乗せられていく変わり果てた美凪を見て嗚咽し、過呼吸になった。

俺は必死に夏綺の背中を擦りながら、俺自身もぼろぼろと涙を流していた。

俺達幼なじみの中で、1番美凪を思い、美凪の気持ちに寄り添ってきたのは夏綺だった。

心に負った傷だって大きい。

だから、そんな簡単には癒えるわけがない。

それでも、夏綺はここに来た。

俺に何かを伝えに来た。

俺はベッドからノロノロと起きてTシャツを着替え、リビングに向かった。

ガラガラとドアを開ける。