泣いて、凪いで、泣かないで。

その言葉が耳を通過して脳が認識した瞬間、俺の心はフリーズした。

言葉が思い浮かばず、何も言えなかった。

ただ、うんと頷いただけだった。

そう。

俺は重力に従って頷いていた......。

何、してるんだ、俺......。

美凪を傷つけて、どうすんだよ......。

美凪は今までいっぱい傷付いて来たのに、

なんで俺まで美凪を傷付けるんだよ......。

顔を真っ直ぐ上げ、美凪を見つめた。

鼻の奥がツーンとして、視界が歪んでいったけれど、俺は拳をぎゅっと握りしめていた。