泣いて、凪いで、泣かないで。

決勝戦まで勝ち進み、俺は後攻で、3本中2本外し、相手の男子も1本しか決められていない状況だった。

ここで外せば負けが決まる。

そうしたら、俺はいくら決勝戦まで来ても罰の大きさで霞んでしまう。

美凪を庇っているせいで、俺まで辛い思いをしているんだ。

打破するには、ここで勝って思い知らせるしかないんだ。

俺はボールに力を込め、構えて、軽く飛び上がり、ボールを放った。

美しい弧を描き、ゴールに向かっていく。

いける!

入る!

と、そう信じて疑わなかったのだが、