***
3歳の時、俺の家の近所に女の子が引っ越してきた。
母親の背後に隠れ、母親の足にしがみつきながらそっとこちらを見ていた。
目があったらすぐに反らされた。
「こーら、前に出て、ちゃんと挨拶して」
俺は女の子がいつ出てくるのか不安になったが、口を左右に動かしながらも女の子は出てきた。
しかし、今度は母親の手を握ろうとする。
「もお、赤ちゃんじゃないんだから!」
「うふふっ。可愛いじゃない」
母が眠っている結月を抱っこしながら微笑んだ。
女の子は母の顔を見つめてぺこっとして、それから俺を見た。
目が合わないようにキョロキョロ泳がせながらだったけど、女の子は俺に名前を紹介してくれた。
「たきうちみなぎです。よろしくおねがいします」
「ほら、手出して」
母親に言われ、みなぎが手を差し出してくる。
俺も手を差し出し、ぎゅっと握った。
「おれはなるみゆいと。よろしくな」
「うん」
美凪は頷き、俺に笑いかけた。
これが俺と美凪の出逢いだった。
3歳の時、俺の家の近所に女の子が引っ越してきた。
母親の背後に隠れ、母親の足にしがみつきながらそっとこちらを見ていた。
目があったらすぐに反らされた。
「こーら、前に出て、ちゃんと挨拶して」
俺は女の子がいつ出てくるのか不安になったが、口を左右に動かしながらも女の子は出てきた。
しかし、今度は母親の手を握ろうとする。
「もお、赤ちゃんじゃないんだから!」
「うふふっ。可愛いじゃない」
母が眠っている結月を抱っこしながら微笑んだ。
女の子は母の顔を見つめてぺこっとして、それから俺を見た。
目が合わないようにキョロキョロ泳がせながらだったけど、女の子は俺に名前を紹介してくれた。
「たきうちみなぎです。よろしくおねがいします」
「ほら、手出して」
母親に言われ、みなぎが手を差し出してくる。
俺も手を差し出し、ぎゅっと握った。
「おれはなるみゆいと。よろしくな」
「うん」
美凪は頷き、俺に笑いかけた。
これが俺と美凪の出逢いだった。



