泣いて、凪いで、泣かないで。

俺の叫び声は、この青く広い海の果てまで響いた。

その反響はなかった。

漁港に戻ってきてもなお、

美凪の意識は......

戻らなかった。

俺の唇には、冷たく柔らかな感触が残り、

俺の手の中には、

美凪とお揃いのミサンガだけが残った。