「ねえ、ゆっと!みなが落ちたってどういうこと?!」

「汐衣愛が色々知ってるけど、動揺してそれどころじゃないらしい」

「まだ見つかってないの?!」

「見つかってねえ。ずっとこんな調子だ...」

「なら、ワタシがいく。美凪が海の中で苦しんでるのに、黙って見てられない!」


夏綺が飛び込もうと走り出して俺は慌ててその腕を掴んだ。