泣いて、凪いで、泣かないで。

花火大会の帰り道。

夜空にはたくさんの星達が瞬き、

海は月の導きで、キラキラと星屑を照らし出していた。

そして、花火の余韻に浸っているカップルが浜辺で身を寄せあい、美しくまばゆい景色を見て微笑みあっている。

私はゆっとの左隣に並んで歩いていた。

私の左腕、ゆっとの左足首にはお揃いのミサンガが着いている。

私が初めてのデートの時に張り切って作って浜辺で結んであげたものだ。

これを着けているなら、ずっと繋がっていられる。

いくら、恋人というラベルが剥がれても大丈夫。

そう、信じるしかない。

言うって決めたんだから、言うんだ。

私は立ち止まった。


「あのね、ゆっと、話があるの」