泣いて、凪いで、泣かないで。

「しぶとい女だな」


やつの言葉が聞こえたが、足がふらついた。

うそっ...、ちょっと待って......。

待って......。

意識が遠退いていく。

もう自力で立っていられない。


「じゃあな」


山内が去っていく。

私は追いかけようとしたけれど、その意識とは反対の海に吸い込まれた。