泣いて、凪いで、泣かないで。

「みーちゃんいないと寂しいなぁ」

「しょうがないわよ。美凪ちゃん来月試験らしいし」


そんなこと、俺は聞いてない。


「AO入試で短大の保育科受けるんだって。確かに美凪ちゃん、昔から入院してる子供たちの面倒見てくれたり、一緒に遊んでくれたりしていたから、保育士さんは適職だと思うわ」

「うん、なんかみーちゃんが子供たちの中で笑ってるところイメージ出来る!」

「きっと、いい保育士になるわよ」


保育士か。

そんな夢あったなんて。

俺より全然明確じゃん。

やりたいこと見つけて、勉強して...。

つうか、そうでもしないとダメだったのかもな。

2度も同じ相手に失恋してたんだもんな...。

その相手が......。

俺はそうめんを一気にすすった。