泣いて、凪いで、泣かないで。

「ねぇ、ゆっと。しーも似合ってる?なんか、ママにはね、派手すぎなんじゃないのぉって言われちゃったんだけど」


汐衣愛の浴衣は夏綺のとは正反対の現代的なポップな柄で、確かに、黄色、オレンジ、緑だからなかなか見ないけど、汐衣愛はこういう柄の方が似合うし、可愛いと思う。


「派手じゃない。良く似合ってる。髪型もいつもと違ってて...その...可愛い」

「よっし!ゆっとからお墨付きもらったぁ!これで準備万端だぁ!」


ノリノリの汐衣愛。

昔からイベント系は大好きだった。

汐衣愛は365日ハイテンションで、いつも話題の中心にいて疲れないのかと心配して俺は聞いたことがあった。

そんな毎日はしゃいで疲れないのかって。

そしたら、汐衣愛は、

毎日誰かと話したり、楽しいとか嬉しいっていう感情を共有出来るなら、しーはそれが1番幸せなんだ、

と、そう答えた。

いつだって笑顔。

年中向日葵が咲き誇っているみたいだ。

そんな汐衣愛が俺は好きだ。

ずっと前から好きなんだ。

好き、なんだ...。