泣いて、凪いで、泣かないで。

「おっ、いたいた!お~い!なっつき~!しーなちゃ~ん!」


海の家のイートインスペースでくつろいでいる2人に煌人が叫んだ。

すると、汐衣愛は浴衣だということも忘れてブンブン手を振り回し、またもや夏綺に怒られているようだった。


「おお!夏綺、めっちゃ似合ってるよ!さっすが夏綺だな!」

「ふふっ。誉めすぎだよ」

「誉めすぎっていうけど、本当に最高だって思ってるから。惚れ直しました」

「ちょっと!恥ずかしいからあんまり言わないで」


夏綺に肩を軽くタッチされた煌人は、頬を紅潮させていた。

この2人、ほんとお似合いだよな。

夏綺がモテるのは知ってたけど、まさか煌人を選ぶとは...って最初は嫌悪感さえあったものの、今ではしっくり来すぎてなぜか恐怖を覚える。