泣いて、凪いで、泣かないで。

夏綺...、遂に話したか...。

だが、夏綺を怒る気にはなれない。

美凪の1番の友達は夏綺で、夏綺はずっと美凪を心配していた。

他のクラスだろうと、休み時間になるといつも美凪を連れ出し、一緒に図書室で勉強したり、人目につかない屋上で話をしていた。

親友である美凪のいじめの風評被害で得票数が伸びず、生徒会選挙では落選したし、委員会の委員長をお願いされていたのに断たりもした。

夏綺は自分の地位や名声より、親友のことを思って今まで行動し続けてきたんだ。

だから、誰よりも抱えているものは大きく、話して楽になりたかっただろうし、頭や心の整理をしたかったんだと思う。

そのくらい、俺だって理解出来る。

夏綺...ごめん。

今まで抱え込ませてごめん。

もう、守らなくていい。

秘密は、終わりだ。


「そうだ。夏綺が煌人に話したことにきっと相違ない」