泣いて、凪いで、泣かないで。

面白くて、

楽しくて、

嬉しくて、

俺は笑うのを止められない。

美凪も笑ってる。

3年前も俺の隣でこうして笑っていた。

終わりが見えているのに、美凪は俺の前で笑っていたんだ。

俺達の最後の瞬間までずっと、笑っていたんだ。

それが偽りの笑顔だったなんて俺は信じない。

美凪が笑ってくれると安心して俺も笑うことが出来た。

幼稚園の頃から、俺はずっと美凪の1番近くで美凪のことを見てきた。

笑ってる時が1番美凪らしいって思っていた。

たった数ヶ月間、関係が変わったあの時、俺はこの笑顔を守りたいって、心から思っていた。

なのに、傷付けてばかりで、

本当は謝らなければならないのに、

この笑顔を見ていると、

謝らなくていいって、

そう言われている気がする。

都合のいい解釈かもしれない。

でも、それでも、

美凪は俺の全部を受け入れてくれるって、

なぜかそう感じてしまうんだ。

だから、今は...

今だけでいいから、

当分このまま笑っていたい。

時間なんて気にせず、ずっと、

ずっとずっと、笑っていたい。

その思いが通じたのか、

俺も美凪も

歩きながらずっと笑っていた。