泣いて、凪いで、泣かないで。

「爽くんありがとう」


美凪が笑ってる。

そりゃそうだよな。

コイツのお陰だもんな。


「お礼をされることなんて何もしてないよぉ。それよりさぁ、ピーク前に食材の買い出し行ってきた方がいいんじゃない?ほら、鳴海くんも。美凪ちゃんの荷物持ってあげてよ」


波田野、何いってんだ?

買い出し?

このタイミングで?

美凪と?

波田野、もしや知ってるのか?

俺達の秘密を。

だから、こんなことを?


「爽くん...」

「いいから、早く早く」

「うん」


美凪が頷いた。

ということは、俺も行かなければならない。


「ゆっと、行くよ」


美凪に腕を無理やり引っ張られ、海の家から引きずり出されたのだった。