泣いて、凪いで、泣かないで。

俺が調理場から出ると、そこには見覚えのある顔があった。

中学時代、美凪をいじめていたやつだ。

そして、あのゲームに参加していたクラスメート。

定時制の高校に行ったから別れられたと思ったのに、まさかこんなところで会うなんて。

しかも今日はあれからちょうど3年目。

嫌な予感しかしない。

背中に冷や汗がたらーっと流れた。


「うわ、こっわ」

「これだもん、逃げられるよな~」

「つうか、最初から好きでもねーし」

「あの時のお前さ、マジやばかったよ。吐き気がするくらい勝ち誇った顔してさあ、キモかったわ~」


こいつら......!

美凪を......

美凪を......

傷付けやがって。

美凪はなんも悪くない。

悪いのは全部俺達だ。

なのに、

なのに......!


「はははは!」

「はははは!あはははは!」


店内に高笑いが響き渡った、その時、

俺の堪忍袋の緒がプツリと切れた。