泣いて、凪いで、泣かないで。

花火大会が終わり、後片付けをして私とゆづちゃんは先に帰ってきた。

ゆっとがいつ帰ってくるか分からないから、私はリビングでとりあえず待たせてもらい、ちょっとしたら玄関で待ち伏せることにした。


「おにいそろそろかな?」

「どうかな?盛り上がってたら遅くなるよね、きっと」

「でも待つの?」

「うん。だって、言ってすっきりしたいもん。もう抱えていたくない」

「そうだよね...。そうだ、そうだ!言っちゃえ!」

「ふふっ。ゆづちゃんは面白いね」

「そう?」

「うん、面白いよ」


ゆづちゃんは私の大切な妹みたいな存在で、これ以上迷惑も心配もかけたくないし、私の感情に入り込むことで苦しませたくない。

自分も周りも、縛られている色んな感情から解き放つために私は言う。

そう、決めた。

今さら逃げたりしない。