泣いて、凪いで、泣かないで。

―――ヒューーー...

―――ドーン!


花火が夜空に舞い上がった。

近いから星屑のような花火の粉が降り注ぐ。

夜空に咲いた花の花びらの1枚1枚が良く見える。

一瞬の輝きを永遠にすることは出来ない。

儚くて切なくて刹那的だからこそ、花火は美しく、人々の心を強く打ち、確かに心に残るのだろう。


「ねぇ、みーちゃん」

「何?」


ゆづちゃんが花火を見つめながら話しかけてきた。

ゆづちゃんの瞳は鮮やかな花火をしっかりとらえていて、その横顔はどこか哀しそう。

ゆづちゃんはもしかして...。