泣いて、凪いで、泣かないで。

夜も夜で人が絶えなかった。

ゆづちゃんが日中遊んでから合流してくれたし、おじさんも手伝ってくれたから、なんとかピークを乗り越えることが出来た。

そして、午後8時。

ついに花火がうち上がる。


「今年はまさかこんな場所で見るなんて思ってもいなかったよ」

「そうだよね。おじさんが海の家をやろうなんて言い出すと思わなかった」


ゆづちゃんとイートインスペースの最前列に腰かけてその時を待った。


「おにい達、今頃どこにいるんだろう?」

「きっと、1番良く見えるところにいるよ」

「そうだね...」


と、その時だった。