泣いて、凪いで、泣かないで。

「じゃあ、オレたちはもう一踏ん張りしますかぁ!」

「うん。っていうか、なんでさっきから敬語?」

「いやぁ、1度やってみたかったんですよぉ。先輩後輩みたいなのぉ。ずっと1人で練習してきたんでぇ、いてもコーチくらいだから、先輩って呼んだことなくてぇ。だから、今日は美凪先輩って呼ばせて下さい!よろしくお願いいたしまぁす」


そこまで言われたら、ノーとはいえないよ。


「いいよ。じゃあ、そういう設定でいこう」

「ありがとうございますっ!美凪先輩っ!」


この面白い新種の生命体を連れて私はまた調理場に戻ったのだった。