泣いて、凪いで、泣かないで。

準備がおおよそ整ったのが、午後5時。

そして、バスケ部組が帰ってきたのが、6時過ぎ。

1時間くらい時間があったのだけれど、その間に私とゆづちゃんは向こうのお店の掃除を、なっちゃんは難関大学受験を目指しているから勉強をしていた。


「ただいま~」

「おにい、やっと帰ってきた!おっそいよ!待ちくたびれたよ!ってか、本人にパーティーの準備させるとか意味不明。しかも、みーちゃんとなっちゃんには当日話したとか、最悪過ぎるよ!あのね、準備する方は大変なんだからねー」

「ったく、分かってるよ」


そう言うと、ゆっとはなっちゃんのところに行ってなにやらぶつぶつと謝罪していた。