泣いて、凪いで、泣かないで。

私はふらふらとした足取りで爽くんのところに向かい、お礼をした。


「爽くんありがとう」

「お礼をされることなんて何もしてないよぉ。それよりさぁ、ピーク前に食材の買い出し行ってきた方がいいんじゃない?ほら、鳴海くんも。美凪ちゃんの荷物持ってあげてよ」

「爽くん...」

「いいから、早く早く」

「うん」


爽くん、本当にありがとう。

お陰で助かりました。

心の中でペコペコと頭を下げながら、私は放心状態のゆっとのところに行き、


「ゆっと、行くよ」


と手を無理やり引いて海の家から脱出したのだった。