泣いて、凪いで、泣かないで。

8月3日。

遂に今日は夏祭りの日だ。

私は10時からおじさんの海の家の手伝いをしていた。

しかも今日は夏祭りということで、人が午前中から集まってきて、いつもの何十倍も賑わっていた。

そして、海の家の人手が足りないとなり、結月ちゃんはもちろん、浴衣を着てデートに行く準備が万端なゆっと、煌人くん、爽くんもかり出されることになった。

帯がキツくて動けないだろうということで、しーちゃんとなっちゃんはデート開始時刻に合わせて来る。

浴衣を着る予定もなければ、浴衣は押し入れの奥にしまいこんでいる虚しすぎる私はせっせと働くしかなかった。