泣いて、凪いで、泣かないで。

「行くなら気をつけて行けよ」

「えっ...」


ゆっとは席を立ち、どこかへ行ってしまった。

休み時間終了まであと10分くらいなのに、今さらどこに行くんだろう。

なんか、おかしい。

ゆっと、何かあったのかな?

しーちゃんもいないし、もしかして、2人......

いや、まさか。

まさかそんなわけない。

だって2人は仲良しで、誰もが羨む仲良しカップルなんだから。

そんなわけ、ないんだ...。

でも、

でも、もし、

もし、だよ。

もし、そうだとしたら、

その原因って何?

それとも、誰?

分からない。

分からない。

分からないよ。

最近のゆっとはますます遠く感じて、何も分からない。

だけど、私は、1つだけちゃんと分かることがあった。

それは私の行く道を照らす道標で、それに従っていけば、私の人生なんだ。

青空ちゃんから教わった通り、私は私の道を行く。

自分に正直になる。

だから、私は......。