泣いて、凪いで、泣かないで。

「私、水族館もカフェも行きたいから行くね」

「は?本気かよ」

「うん」


と、私が言うとゆっとは手を離した。

さっきの発言と違うんだけど。

なんで、離すの?

離さないでよ。

私、まだゆっとにつねられていたかったよ。

だって、そうしていれば、

私の視界にはゆっとしかいないし、

ゆっとの視界にも私しかいないでしょう。

2人きりの世界が私は好きで、

ゆっととじゃなきゃ楽しくない。

ゆっとがいいんだ。

ゆっとじゃなきゃ、ダメなんだ。

私の好きの答えはゆっとなんだ。

ずっと、

ずっとずっと、

ずっとずっとずっと、

ゆっとだけなんだよ。

だから、

だから...