泣いて、凪いで、泣かないで。

―――キーンコーンカーンコーン...。


「はい、では今日はこの辺で終わりにしまぁす」


おじいちゃん先生の鶴の一声で、蜘蛛の子を散らすようにクラスメートは教室からいなくなった。

今日は初日だから午前中で終わり。

私はというと、この後はバイトだ。

海の近くのサーフショップに隣接されているカフェで週に3日ほど働かせてもらっている。

実は、そのサーフショップは...