泣いて、凪いで、泣かないで。

―――ゴロゴロゴロゴロ......ドカーン!


―――バチッ。


「えっ?」


私は布団から這い出た。

するとそこは、真っ暗闇だった。

遂に闇に葬られた。

消防車のサイレンの音が遠くで鳴っている。

どこかに雷が落ち、停電になったんだ。

家は海の近くだ。

もしかしたら避難勧告が出ているかもしれない。

でも、調べたくてもスマホがネットに繋がらなくなっていた。

本当にもう、どうすることも出来ない。

この闇の中、1人夜を越すしかない。

私は布団をまた被った。

どうせ誰も来てくれない。

来てくれないなら、寝て時間を過ごすしかない。

寝るんだ。

寝て夜が明ければきっとそこには...

太陽の光をキラキラ浴びて輝く海と

どこまでも続く青い空が

七色の橋をかけて、

私の目の前に現れるはずなんだ。

そして、

キミが......

ゆっとが、

いるはず、なんだ。

だから、

だから...

だから、お願い。

この夜を越えよう。

夢を見よう。

私の隣にゆっとがいる夢を......。