泣いて、凪いで、泣かないで。

あんな事故を起こしてしまってからというもの、私はちょっとゆっとからキョリを置くようになった。

改めて自分の状況を確認したら、おかしいことをしている気がしたんだ。

カノジョでも家族でもないのに、週3も家で一緒に夕飯を食べるなんて、どんだけ図々しい幼なじみなのだろう。

しーちゃんは優しいし、そもそも無頓着だから私の存在をなんとも思っていないのかもしれないけれど、嫉妬深い女の子がゆっとのカノジョだったら、刺されていたかもしれない。

そう思うと、さすがに17歳だし、そういう関係の男女じゃないなら、互いの家を行き来するのもおかしい。

そんなの、間違ってる。

だから、私は事前に夕飯を作っておき、タッパーで持っていくようにした。

いきなり週3がこれだとゆづちゃんに勘づかれ兼ねないし...とか色々と考えた結果、週1は一緒に食べられるメニューにするという結論を、自分だけで出した。