泣いて、凪いで、泣かないで。

はぁはぁはぁ...。

これはこれは、とんだ災難だった。

カノジョでもないのに、裸見たなんてなったら大変だ。

しーちゃんにもまだ見せたことないかもしれないのに、私が初めてを奪ってはいけない。

2人に失礼だ。

とか、思いながらも...

胸のドキドキは止まらない。

お風呂上がりみたいに体がポカポカして顔が火照っているように感じる。

はぁ、どうしよう...。

どうしたら、収まるだろうか。

ザブーンと打ち寄せる波のように何度も何度もドキドキがやってくる。

収まったと思っても繰り返される。

ひとまず、離れよう。

そうだ、新聞紙!

新聞紙を探してそれを引いておこう。


「えっと、新聞紙は...」