君に愛を捧げたあの日から。





今日は午前中まで。
入学式をして、実力テストを60分を受け、LHRで終わりなの。
実力テストは国数英が併合されたものだった。



「橘さん、悪いが後で職員室に来てくれ。」



終礼が終わる前に、突如言い放ったひとつの声。


『え?…私ですか?』



それはこのクラスの担任、安藤 泰知 先生。



私は担任の先生に呼び出されて、急遽職員室に行くことになった。



本当は、芹と帰りたかったんだけどなぁ…。
もう、先生めっ!!



「ホントいいの?待ってようか?」


『ううん!大丈夫。先帰ってて…!』



私は少し先生を恨みながらも
遅くなるかもだから、先に帰ってもらった。



早く終わらして私も帰ろ...。



『失礼します。.....先生用件はなんでしょうか?』と少し口早く言う。



多分首席関連のこと。



首席なんて面倒くさい...だけど、父の教えだもの。



仕方がないと諦め半分で先生の話を聞いた。