君に愛を捧げたあの日から。



"絶対に恋をしないで"


そう書かれていた手紙が今になって酷く頭に焼き付く。



『じゃあ、柴田くん。明日の放課後ここの空き教室でっ!...。』



そうか、あれが柴田凪くん。



別にあの手紙を信じた訳では無いし、違う可能性だって考えている。


例えば・・・誰かのイタズラという場合も有りうるしね。



でも念の為に"情報"として頭に入れておく。



情報は多ければ多いほど役に立つ可能性が高い。


いらない情報の方がいつも多いけど。



私は教室を出てまっすぐ家へ帰った。