その日の夜は、ヨシ子ばあちゃんお手製の温かいご飯を笑顔で食べた。
その後、桜河の部屋でお茶を飲みながら今日の出来事を聞いてもらって…
途中言葉に詰まる私にも、桜河は何も言わずにただじっと聞いてくれた。
お風呂ですべて枯らしたはずの涙も、話しているうちにいつの間にか溢れてきて…
泣き続ける私の頭を、桜河はずっと優しく撫で続けてくれた。
その大きな手が温かくて、心地よくて…
今まで張りつめていた感情が、一気にほぐれていくのを感じて…
泣き疲れた私は、そのまま意識を手放してしまったんだ。
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