玄関で温かく迎え入れてくれるヨシ子ばあちゃんの声。
だけど、未だに涙を止めることが出来ない私は、ヨシ子ばあちゃんに返事を返すことも出来なくて…
「ばあちゃん。
こいつ、さっき頭から水かぶったから、風呂に直行させる。」
「あら、そうなの?大変だったわねぇ。
風邪引くといけないから、ゆっくり湯船に浸かるんだよ?」
テキトー過ぎる桜河の誤魔化しにも、気づかないフリをしてくれるヨシ子ばあちゃん。
そんなばあちゃんの横を通り過ぎて、浴室に連れ込まれる。
「…おぅ、が……」
乱暴に頭からタオルを剥ぎ取ると、彼は手の甲で荒々しく私の涙を拭いとる。



