君のとなりで恋をします。─下─











「おい、顔冷たくなってんじゃねーか。」








自分の両手を擦り合わせて、温かくなったそれで私の頬を包み込む。


…温かい……。












「…────は…?何泣いてんの?」








彼にそう言われて初めて、自分の頬に伝うものに気がつく。










「あ…ちがうのっ…

これは…」







拭っても拭っても、止まらなくて…











「…っ………

うぅ〜……ヒック……」










おかしいな…

さっきまで、涙なんて出なかったのに。


桜河の顔を見た途端、たかが外れたように溢れ出てくる涙。










「…どうした?」







ぎこちない手つきで私の頭を撫でる桜河に、涙腺はさらに崩壊する。