シュウメイギクの花言葉は、「薄れゆく愛」。
そんな花が咲き乱れるあの庭で、10年越しの恋を終えるなんて…皮肉だよな。
街灯の少ない田舎道を、1人とぼとぼ歩く。
彼との思い出の一つ一つが、少しずつ脳裏に蘇る。
告白された夜のことや、学校をサボって彼を看病した日のこと。
抱きしめてくれた時の温もりや、遠慮がちに触れる唇も、全部全部大好きだった。
思えば、私達が恋人でいたのなんて…たったの半年だったんだよな。
永遠に一緒にいられるなんて思っていた自分がバカみたいだ。
「ふぅ……」
小さくため息をついて、意味もなく空を見上げる。
なんで今日に限って、こんなにも星が綺麗なんだろう…



