君のとなりで恋をします。─下─








冷たい夜風が肌を刺す。


息が上がる。苦しい…。

こんなに走ったのはいつぶりだろう?




もしかしたら、柊吾は何か家の用事で帰ったのかも知れない。

私には言いづらい家庭の事情とか…


…だって、彼が桃奈さんに会いに行ったのだという確証はないんだから…







そう思いたいのに…


心臓は嫌な音を立て、背中には冷や汗が伝う。

旅館に向かう足はスピードを速める一方で…








『もう、絶対に不安になんてさせない。』



『約束だよ?』



『うん。』







指切りをして2人で笑い合ったあの日の約束を、私は信じてる。



大丈夫だよね?信じていいよね?

ねぇ…柊吾。